amano家のすたぁてぃんぐのぉと。

夫婦と息子一人の三人家族、平和に暮らしています。(*´ω`)

ボーナス。

少し、自分語りをします。
以前少し話した、ボーナスの使い道の話です。
重い話になります。






私は一昨年、自分の子供を亡くしました。
私たち夫婦は結婚して三年目。
入籍後、わりとすぐに授かることが出来た、男の子でした。


安定期に入った頃、切迫早産気味だと医師に言われました。
子宮頸管が短く、お腹の張りも酷いため、妊娠して七ヶ月目くらいで入院になりました。
その後一月半ほど入院していましたが、私の体が点滴や入院生活に耐えられず、血圧が急上昇。
肺に水が溜まり母体に危険が出たため、そのまま緊急帝王切開で出産にいたりました。
妊娠32週目のことでした。
子供はすぐにNICUに入れられ、しばらくは安定していたのですが、10日目に突然急変して、そのまま天国へ旅立っていきました。


人生で、これほどまでに悲しい出来事はなかったです。


保育器の中で、もう無駄だと知りながら先生が心臓マッサージを繰り返していて、私達親が止めてと言わなければいけない瞬間。
旦那さんは、ただただ、息子をどうしようもなく見守る中、母親である私が言わなければいけない、と、先生に心臓マッサージの停止を告げるのは、本当に辛かった。
あんなに、たった一言が辛い瞬間は、なかった。
人の命の重さを、死ぬほど思い知った出来事でした。


産後、体調が安定せず、子宮筋腫を抱えていたため炎症を起こしてしまったことで再入院をしたりして、怒涛のような日々でした。
その時、何度、自分も死んでしまって楽になりたいと思ったか分かりません。
彼の、息子のもとへ行ってしまいたいと、何度も思いました。
でも、旦那さんが、泣きながら私を繋ぎ止めてくれました。
私が死んだら、自分も生きていけない、なんて、ドラマの中でしか聞いたことのないようなセリフを、毎日のように言われて。
本当に、旦那さんには頭が上がらないほど、いろいろ心配かけたし世話もかけました。


あれから、もう一年以上経ちました。
時はあっという間で、日常も戻ってきて穏やかな生活を送っています。
いろいろ辛すぎる思い出を払拭するように、妊娠して出来なかった新婚旅行をしたり、一戸建ての購入を決めたり、幸せなこともたくさんありました。
でも、何をしていても息子を亡くした悲しみは癒えることはありません。


実は、まだ納骨を終えていません。
結婚したばかりの私たちに、お墓のことを考えるなんてまだまだ先のことで。
でも、いつまでも自宅に置いておくのも可哀想なので、私達が結婚式を挙げた教会の墓地に埋葬することに決めました。
眺めのいい場所です。
そのお墓の費用を捻出するのに、ボーナスを使う予定なのです。
もう墓地の区画の代金は支払い済みで、後は墓石を建てるだけ。
その墓石の費用が、結構バカになりません。
もちろん、ピンキリではありますが、うちはカトリックなので決まった形の墓石でなくてはなりません。
それでも、お寺の墓石に比べたら大分安い方だと思います。


本当に、可哀想なことをしてしまったと思っています。
そして、今現在、妊活中ではありますが、なかなかうまくいかないものですね。


この出来事で、私達夫婦の絆は深まったような気もしますが、同時に、お互いに拭えないトラウマと一生忘れられず癒されることのない過去を背負うことにもなりました。
旦那さんには、本当に申し訳ない気持ちと、彼が私の旦那さんで本当に良かったという感謝してもしきれない想いと、もういろいろなものがあります。


たくさん思うところはありますが、時間は待ってはくれません。
赤ちゃんを見たり、妊婦さんを見たり、芸能人のおめでたのニュースを見たりすると、複雑な気持ちで胸が痛んだりはしますが、それもすべて受け入れられるようになれればいいな、と、思うこの頃です。

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